
看護部ブログ「ナースパルス」
NICUって聞いたことはありますか?
NICUとはNeonatal Intensive Care Unit (ネオネイタル・インテンシブ・ケア・ユニット)の略語で「新生児集中治療室」の事です。
予定日よりも早く生まれた赤ちゃんや体重が小さく生まれた赤ちゃん、生まれつき病気を抱えている赤ちゃんたちが治療を受けたり、元気に大きく育つためのお部屋です。
NICUに入院している赤ちゃんの多くは、お母さんのお腹の外に出るのに十分な準備ができていない状態で生まれてきます。そのため、私たちと同じ環境で過ごす準備ができるまで、少しでもお母さんのお腹の中に近い高い温度や湿度環境を設定できる保育器の中で過ごします。保育器の周りには、赤ちゃんの呼吸や心拍、酸素の状態を示すモニターや人工呼吸器、点滴用のポンプなど数多くの医療機器が並んでいます。
NICU看護師の仕事内容は、赤ちゃんのバイタルチェック(状態の観察)が大きな割合を占めます。赤ちゃんは直接話すことができません。だから「いつもより元気がない」「気持ち悪そう」「お腹が張って苦しそう」「呼吸が早いし息が苦しそう」など、私たちが代弁者となって医師に伝えます。NICUに入院している赤ちゃんはとても敏感です。温度の変化、突発的な音や話し声、皮膚に触れるなどちょっとした刺激でとてもストレスを感じてしまうので赤ちゃんへのストレスが最小限になるように、覚醒や反応に合わせて、とても丁寧に優しいケアをしています。処置が必要なときにも、赤ちゃんの痛みが少しでも和らぐように、おしゃぶりを使ったり手で赤ちゃんを包み込むケア(ホールディング)を行ったりしています。
墨東病院のNICUには、産科から直接入院があるのはもちろん、院外で生まれた赤ちゃんも入院します。また、呼吸器を使用しながら専用の保育器で救急に搬送することができます。
墨東病院のNICUには、新生児集中ケア認定看護師の他にNIDCAPプロフェッショナルの方がいます。NICU独自のクリニカルラダー制度もあるので、多くの専門的な知識や技術が習得できますよ。NICUの赤ちゃんに興味のある方、ぜひ私たちと一緒に赤ちゃんの声を聞きましょう。
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