Nurse Pulse 看護部ブログ「ナースパルス」

ぼっくんブログ 手術室編

OP①

皆さん、新型コロナウイルスの感染対策は習慣化されていますか?日々のマスク装着や手洗い、三密回避など、新型コロナウイルス対策を行っていることと思います。
墨東病院は第一種感染症指定医療機関であり、高度救命救急センター、母体救命対応総合周産期母子医療センターなどの指定も受けています。

その為、手術室でも新型コロナウイルスに感染している、または感染の疑いがある患者さんの手術を行っています。

その様子を少しご紹介させていただきます。
通常の手術室はこんな様子...。
OP②
新型コロナウイルス感染または感染疑い患者の手術を行う場合は、このような防護具を装備して患者さんのケアを行います。
OP③
新型コロナウイルスは飛沫感染・接触感染対策が必要なため、患者さんのケアに携わる医療スタッフは、手術が終わり患者さんが退室してから防護具を外すまで、この手術室から出られません。そのため、手術に必要な診療材料は清潔野にいるスタッフとコミュニケーションをとり、直接接触しないように受け渡しが行われます。
OP④
通常の手術では、外回り看護師が手術の進行に合わせて、必要な診療材料などを取りに部屋を出たりしますが、新型コロナウイルス対応の場合は、部屋を出られないため、さらに一名看護師が必要となります。手術が終了し、患者さんが退室すると、術中室内にいた看護師は新型コロナウイルスに触れた防護具を正しい順序で脱ぎ、ようやく部屋を出ます。
OP⑤

手術室看護師は44名程おり、全員で適切な感染予防対策が実施できるように、手術看護認定看護師と感染対策チームが中心となって、啓蒙活動をしながら学習会やシミュレーションなどを行っています。

 では、withコロナの日常の中、当院手術室の手術看護認定看護師の活動も少しご紹介します。当院でも特定行為の受講が進められ、昨年度に第一号として、手術看護認定看護師が研修を受講しました。受講後の活動として、術中の麻酔管理や動脈圧ラインの確保などを医師の代わりに行います。医師の業務のタスクシフトに貢献できます。
OP⑥

まだ担当麻酔科医から指導を受けて実践することが多いですが、自信を持って患者さんに安全な技術や麻酔管理が提供できるように、日々トレーニングをしています。

 新型コロナウイルスに負けず、手術看護の専門性を高めながら、手術室看護師全員で、患者さん・医療スタッフの感染予防と安全対策を、協力して行っています!!